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奈良の世界遺産の1つである薬師寺。

すっかりこの風景に見慣れてしまっています。



古都を感じる風景に似つかわしくない、

ドーンとそびえる、

あのシマシマの…ビル?


あれはビルではなく、薬師寺の国宝である東塔の解体修理のため、足場など全体を覆っているものなんです。


1300年級の東塔の改修が始まって10年。

ほぼ修理も終わり、間もなく、あのシマシマは取り外されます。







奈良の世界遺産の街に暮らしています。


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奈良県の世界遺産は3ヶ所。

そのうち、古都奈良の文化財というものが奈良市の世界遺産です。
(あとは、法隆寺と吉野)


古都奈良の文化財は、8つの資産で構成されていて、

そのうちの2つ、薬師寺唐招提寺が校区の近くにあります。


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薬師寺は、金堂の左右に塔があり、

この写真は、西塔(さいとう)で1981年に再建されたものです。



平城京に移ってからの創建としては約1300年。

でも、火事や戦火などでほとんどが焼け落ち、

奈良時代から唯一現存しているのが、

東塔(とうとう)なんです。



______________________________ 


奈良に住んでいる、近所に有名なお寺がある、

と話すと羨ましいと言ってくれるのは遠方の人。


そりゃ奈良に住んでる人が、奈良を羨ましいとは言わないですよね(笑)。


奈良に住んでると、歴史的なお寺は身近すぎるし、いつでも行ける気がして、意外と行かない。


そんな県民性?をわかってなのか、時々、近隣の校区向けの案内をもらうことがあります。



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今回は、東塔の解体修理作業の最終公開に、

一般拝観の方が来る前の時間に、特別にご招待いただきました。






薬師寺 国宝 東塔*解体修理作業 最終公開は5/6まで!


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2009年から始まった東塔の解体修理作業。

10年の時を経て、ほぼ完成し、間もなく足場が解体されて、シマシマの覆いも外されます。



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遠くから見ると、いや近くにいても、本当にビルみたいです。



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光って見にくくてすみません。


詳しくは

薬師寺HP https://www.nara-yakushiji.com/

撮影はOKでしたが、アップ禁止なので、こちらの動画でどうぞ。



薬師寺 東塔公開(産経ニュース)

今回、私たちが見学させてもらったものの、プレス公開の様子ですね。


動画内でお話されている松久保執事。

私たちの見学時にもご由緒を始め、いろいろお話くださいました。


マジで平成最後に、この話が聞けて良かった!

奈良のこの地に、この日本という素晴らしい国に暮らせていることにめちゃくちゃ感謝しました。





薬師寺東塔解体修理(朝日新聞社)

こちらは、10年前の解体修理が始まる前の、シマシマの覆いが作られていく様子です。

シマシマだけでも、失敗の許されない壮大なプロジェクトなんだな~というのがわかります。

(景観の邪魔とか思ってゴメンです。)


この見慣れたシマシマがなくなるの、少し寂しく感じますね。





薬師寺の国宝 東塔、修理作業所の内部公開は、今回が最終です。

公開日程
 :平成31年4月27日(土)~5月6日(月・祝)
入場可能時間
 :午前10時~午後4時
会場
 :国宝東塔修理作業所内

見学料は無料です。
(※要 通常拝観料:大人1,100円、中高生700円、小学生300円)


高さ25mの相輪の真横に立てる機会なんて、滅多にありません。

次にもしそんな機会があるとしたら、300~500年後とのこと。

このGWにぜひ!








1000年以上の歴史を身近に感じる古都で育つ


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なにげに私は東京都港区西麻布出身なのです。てへw


親の都合で、海外に住んでいて、帰国と同時に住むことになったのが奈良。。。

ある意味、海外よりもカルチャーショックでした。


海外(南ア)は、今と違う場所に行く、とわかって行ったので、心の準備ができていたけど、

日本に帰ることになり、私が想像していた日本とはまるで違っていた奈良w


首都高の下を歩いて通った通学路。
家のリビングから見えるビル群と東京タワー。
お友達もみんなマンション暮らし。


それが私の中の日本の記憶。


小3で住むことになった日本(奈良)は、山と川と田んぼがいっぱいで、2階建ての一軒家がほとんどという環境。

それが、転勤のような一時的なものではなく、永住と知った時の私の衝撃と言ったらもう(笑)。



いまだに、「どこ生まれ?」と聞かれると、なんて答えるべきか悩みますが、めんどくさくて、奈良って答えてます。
(特に、南アとか言ってしまうと話が長くなるw)



奈良って答えると、それはそれで、年配の男性なんかには奈良の話をいろいろされたりして、20代の頃、「おまえ、奈良のくせに全然知らんねんな~」と呆れられたことが何度もありました。

ホント、1回2回の話じゃないんですよw

奈良が好きな人には憧れの地なので、出身なら知ってて当然と思われるのは仕方ないと思います。

で、時々、実家に帰ったついでにお寺巡りをしてみたり。


その後、32歳の時に奈良で息子を出産しました。



10歳までに4つの地域を移り住んだ私と違って、息子は10歳まで奈良で生まれて奈良で育った生粋の奈良ッコです。

生まれも育ちも奈良なのに、奈良のことを知らないまま大人になるなんてもったいない!と思って、幼児のころからいろいろ連れて行ってます。

(&大人も行く機会が全然ないのでハッピーカメラ部で行ったりしてます。)



さっきも書いたけど、住んでる人は憧れないんですよね(笑)。

そこにあることが当たり前なので、感慨深さもありがたみも、さほどないっていう。

この先も、奈良に興味を示すのかどうかわからないけど、気にせず連れまわそうと思っています( ´艸`)




ここ奈良県は、神武東征から(諸説アリ)784年まで、日本の中心であり、都だった場所。
(もちろん、どの都道府県もそれぞれに歴史や誇れるものがたくさんあると思います。)

ご縁あって、この地に暮らせているんだな~と、今は思います。



平城京エリアで、トップクラスの高さである東塔の上部には、こんな文字があります。


福崇億劫、慶溢万齢

福は億劫にして崇く、慶は万齢にして溢れん。


↑ ちょっと難しいんで、意味としては、

・・・幸福
・・・あがめる、尊い
億劫・・・一劫は限りなく無限に近い時間、その一億倍という考えられないほどの長い時間。今のめんどさい的なニュアンスはそこから転じたもの。

・・・慶び、よろこび、めでたい
・・・あふれる、満ちてなお超える
・・・10000、数が多い、たくさん
・・・年齢、年月、長さ


要するに、

素晴らしい幸せが長い時間続き、
溢れるほどの喜びがずーーっと続く

と、いう文章が、誰の目に触れることのない高さに刻まれています。



東塔は、今でいうスカイツリーのようなシンボルタワー。

天の神様仏様、そしてご先祖様に近い場所から、このようなメッセージを送りながら見守っていてくれたんですね。


1300年前から、願うことはこれに尽きますね。

平和で、みんなが幸せである、これからの令和もそんな時代でありますように。







【薬師寺・関連記事】
薬師寺の敷地内で一番南側にあります。
大分・宇佐から、東大寺の手向山八幡に向かう途中に休憩されたとの説があります。


薬師寺と言ったら、やっぱり鬼追い式!
来年もシマシマを背景に撮れるのか、もう東塔が背景になるのか…
花会式も行かねば!


こちらは、薬師寺ではなく、大池越しに見る奈良の定番風景を、若草山の山焼きで行った時の記事です。
今日のブログトップもこの風景の写真にしました。







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