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めっちゃ背景がボケる、って噂の単焦点レンズ。

撮ってみたけど、なんでボケないの??


☆゚+.☆゚+.☆゚+.☆゚+.

こんにちは!
奈良在住・フリーフォトグラファー栗本 恵里です。
写真を撮る&撮り方を教える仕事をしています。

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一眼レフで撮った写真は、背景がボケる。

その背景ボケを握るカギは、

F値!!

そのF値を小さくすればボケるって聞いたのに・・・

全然ボケてないしっっ! なんで?



うんうん、そうなんですよ。

F値を小さくしてもボケない時があります。


F値を変えてボケを調節した場合の、めっちゃわかりやすい写真をご紹介♪

先日の東京での一眼レフ講座。

講座中に、実際に撮る練習をした時のもの。

ゆとりあるシンプルな暮らしのユキコさん  

ユキコさんブログ
初めての一眼レフ講座+コストコランチ。】より

F値を大きく(絞って)、奥までクッキリと、
F値を小さく(開放)、背景をボカす!

バッチリですよ~♪

Happy Livingの奈緒さん 

なおさんブログ
ダサい写真より、オシャレな写真を残したくないですか??ステキな写真のコツ。 】より

F値を変えると、全然違いますね~!

部屋を片付けなくていいレベルのボケっぷり(笑)。
奈緒さんのおうちは美しすぎるので、ボカしで誤魔化す必要ないですね♪


標準ズームと言われるレンズの場合、

F3.5~5.6が一般的です。

そう考えると、F1.8は、かなり小さな数値。

なのに、なぜボケない??


DSC06877.jpg22

この写真。

籐の椅子の編み目がクッキリで、そこにピントが合っています。


同じように椅子にピントですが、↓この場合


DSC06878.jpg22

背景がボケてます!!


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ボケるか、ボケないかは、

*F値で調整する(小さいほどボケる)

その他には、

*カメラ・被写体・背景の距離差

*焦点距離(長いほどボケる)

などが関係します。

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と、書くと難しいので、図で説明!

今回の場合、

どちらも50mmの単焦点・F1.8で撮影していて、

・F値で調整→どちらも最小値
・焦点距離→どちらも50mm

なので、カメラ・被写体・背景の距離差、というものが大きく関係しています。


IMG_9294

カメラ・被写体(主役)・背景


この3つの距離の差でボケが決まります。


カメラと被写体が近くて、背景が離れている時が1番ボケます。

カメラから、被写体と背景が同じような距離にあったり、どちらもが遠いと、あまりボケません。


籐の椅子の写真で言うと、

縦構図の方は、椅子が入りきってないのを見てわかるように、かなり椅子に近付いて撮ってます。

その分、背景との距離差ができたから、背景をボカすことができたのです。


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椅子を全部入れて、背景をボカしたい場合。

50mmで、この椅子を全部写そうと思うと、けっこう離れなくてはいけません。

壁は動かせないので、椅子を壁から離して、カメラはさらに後ろに下がると撮れます。

ただし!

我が家はそんなに広くありません(涙)。


50mmの単焦点は、料理、雑貨、お花など、テーブルフォトに最適です。

部屋全体を撮るなら、もう少し広角(50mmより数字の小さいもの)がオススメ。


どのレンズも、何をどう撮りたいかで、合うものと合わないものがあります。

また、撮り方によって、そのレンズの持ち味が活かされないこともあります。


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*参考写真*

これら5枚は、2歳頃の、とある1日なので、身長などは同じです。

全て、50mmの単焦点で、F1.8で撮影しています。

フレーム内の息子のサイズで、カメラとの距離差がわかるかと思います。


FullSizeRender

横構図で、全身が写真の半分くらいになる距離です(カメラから見て)。

背景にある木々がボケています。

なぜ、ズボンを履いてないのか、という部分はスルーでお願いしますww 


FullSizeRender

さきほどと比べると、かなり小さく写っています。

それだけカメラから遠いということです。

F1.8でも、広めの画角で、カメラから遠いものを撮るとなると、全くボケ感がありません。

木々の葉までクッキリ見えますね~。


FullSizeRender

こちらは、かなり近い距離にいます。

その近さで、さらに手前にあるクッキーにピントが合っているので、顔さえもボケています。


FullSizeRender

50mmだとしんどいな~と思うのは、隣同士に座った時の距離感。

この50mmは、いわゆる35mm換算をしてみると75mmになるので、中望遠の部類に入ります。

望遠鏡で隣の人を見るようなもんです(笑)。

なので、少し離れて撮れる場所ならいいけど、そうじゃないと顔面ドアップになりがちです。


この写真の場合、息子は隣にいて近く、背景は山なのでめちゃ遠くてボケまくりですね。


FullSizeRender

最後はこちら。

この距離だと、息子より手前の部分は、カメラの私の位置から見ると、どれも同じような距離なので、全体的にピントが合っています。

ですが、それより後方部分は、距離差ができてボケています。


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同じレンズで、同じ設定であっても、ボケたりボケなかったりします。

でも、その特徴を知っていれば、逆にボケにくいレンズでも背景をボカした写真を撮ることは出来ます!

いろいろなパターンで撮ってみて、そのレンズの特徴、そして得意なことを見つけてあげてくださいネ♪


レンズについての記事はコチラ↓
焦点距離って何ですか?
F値って、どのくらいがいいですか?
F値の数値とボケが比例しないのはなぜ?
35mm換算とは、なんでしょう??




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