後半は、おてらおやつクラブの代表 松島さんからの活動報告です。
奈良県田原本町にある安養寺の御住職でもあります。
さきほども書きましたが、4年前のこの日に事件発覚、母子が亡くなっているのが発見されたのです。
この時代に、餓死なんてありえない。
でも実は、日本には貧困と言われる世帯がたくさんあったのです。
自分たち(お寺)にあるものと、社会にないもの。
これは、様々な課題を解決するためのアイディアだと思います。
それが、例えば、お供え物だったり、お寺というネットワークだったり。
松島さんは、お寺の出身ですが、お寺を継ぐのがイヤで、家を出たそうです。
お釈迦さまも王家の出身で、王子として育ちますが、家を出てますよね。
生まれた家や環境ではなく、どう生きてきたか。
いろいろなエピソードが紹介される中で、「未婚で産んだので、かわいそうとよく言われる」というような内容がありまして。
うちも未婚で産んでいるので、その気持ちはわかります。
妊娠中、きっと言われたりするんだろうな、って思いました。
だから絶対、むしろ羨ましがられるくらい、楽しもう!って思って日々を過ごしてきました。
羨ましがられるようなバブリーさは皆無ですけど、工夫しながらアレコレ楽しむようにしています。
そのおかげか、実際、「かわいそう」なんて言われたことはほとんどないし、そもそも、可哀想なんて全く思ってないから、自覚ないのかもww
とは言え、母子家庭の不安などは、人ごととは思えません。
今の私が具体的に誰かを救う!!なんて大それたことをする余裕はないけれど、ホント、少しでも何らかの形でお役に立てることがあるなら、お手伝いしますよ、ということで、時々参加させてもらっているのです。
お話の中で、貧困とは、経済的な困窮だけではなく、孤立という社会的孤独が組み合わさった状態とありました。
うちも、今月ピンチ!!ヤバい‼︎ という時はあります。
でも、いざとなったら頼れるところがあったり、相談できる友達がいたり。
おてらおやつクラブのみなさんも、いつも息子のことを気にかけてくださっています。
長らく会っていなくても、どこかで見守ってくれる人がいる、というのは心強いことだと思います。
約3年前から、幼稚園のころから見守ってくださってるので、本当にありがたいです。
私は他で仕事があるので、お手伝いという形でのつながりですが、やはり、貧困の要因である経済的困窮には、仕事をして自分で収入を得て、生活していけることが大事だと思います。
でも、子どもを抱えたシングルマザーが働きやすい環境って、なかなか難しいです。
シングルじゃなくても、お母さんが働くことって、いろいろ大変だったりしますよね。
子どもが病気した時なんか、ホントに休めなかったり、預け先に困ったりね。
母子家庭だとお母さんの病気は家事も回らないけど、収入が激減しちゃったり、場合によっては職を失ってしまったり。
でも、子どもがいることを足枷のように思いたくないし、子どもがいるからこその世界を大事にしたい。
ああ、理想と現実。
理想はたくさんあって、子どもも未来にワクワク、お母さんもニコニコ元気で、生活を楽しんで・・・
そう、理想はいっぱい。
できたらいいよね〜と無理と決めつけるんじゃなくて。
理想を、夢物語じゃなくて、現実にしようと
動き出してます!!
おてらおやつクラブは、現在、47都道府県の全てに参加寺院があり、
その数は600以上!!
規模の拡大と、「これから」のために、秋からはNPO法人としての活動になるとのことです!!
その内容は、もちろん、今の「おそなえ」の「おさがり」を「おすそわけ」の活動をさらに拡大。
今、おやつは約7000人もの子どもたちへと届けられていますが、
現在の日本で貧困といわれる子どもの数は、なんと約300万人以上。
その300万人みんなに笑顔を届けたいと、話されていました。
さらに、さきほどの私も思う理想の世界。
雇用問題ですよね。
「お手伝い」ではなく、もし「お仕事」として参加できれば、支援を受けての生活ではなく、収入を得て生活することができます。
この先どんどんコンピューター、ロボットなどの機械化、無人化で、雇用が減っていくとも言われています。
雇用を生み出す、というのは、将来的に本当に大きな課題だと思います。
また、私は今、フリーランスの個人事業主なので感じることですが、お勤めなどで、どこかに所属する、というのは、窮屈さも多少あったりしますが、やはり、何かとつながっている証でもあります。
「社会とのつながり」が、心の支えになる部分はすごく大きいと思います。
先ほどの、お釈迦様の例などは、王子という身分を捨てることを自分で選んだわけですが。
金銭的な理由で、将来の選択肢が狭められることがあります。
例えば、進学するお金がない、進学するための塾に行くお金がない。
奨学金というシステムは、事実上の借金とも言われています。
給付型の奨学金があれば、進学後、就職後もその負担から解放されて、勉強や仕事に集中することができますね。

いつも勇気とパワーをもらっています!
代表の松島さんを囲んでの集合写真。
みなさん、お疲れ様でした!

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